アラフィフってさ、多少はお金と時間に余裕が出来て、メンタルがやられることなんて無いって思ってたんだけど、違ったわー
急にどうした?
アラフィフになったらなったで、悩みは尽きなくてさ
むしろ、ヘビーな悩みが多いというか・・・
そうなの?お気楽そうに見えてるよ?
両親が同時期に別病院に入院して、病院をはしごしたりとかさ・・・
子供が、不登校になってみたりとかさ・・・
え・・・
パート先のパワハラちっくな社員とかさ・・・
病気が発覚したりとかさ・・・
わー、もうわかったから、やめてー
まあ、他にも言えない事も色々あるんだけどね
あ、かろうじて金銭問題はまだ未経験よ!
良かったね、と言っていいのかどうか??
家内安全、平穏無事を願うものの・・・
お正月に神社に行きました。あなたは、何を願いますか?
受験生なら、志望校合格。若いころなら、就職活動の成功や良縁。宝くじに当たりますようにって人もいますよね。
いずれにせよ、明るい未来が自分に訪れてほしいというお願いですね。
しかし、アラフィフともなると、願うものは、家族や自分の健康。今年一年、平穏無事で過ごせますように・・・。
ほぼ、これに尽きるわけです。明るい未来より、身近な健康、平和が大事になります。
しかし、現実はどうですか?平穏無事でしょうか?おそらく、本当に心から平穏無事だと言い切れる人は少ないのではないでしょうか。
自分個人だけならば問題なくとも、若いころと違って家族がいます。家族も含めてまったくの平穏無事ということは、実はなかなか無いのではないでしょうか。
例えば、
- 会社の職務のプレッシャー
- 勤務先の複雑な人間関係
- 過重な仕事量
- パワハラなどによるメンタル問題
- 会社の倒産、転職の難しさ
- 夫婦関係、子どもとの関係
- 子どもの問題行動などの子育て問題
- 家事、育児、仕事とのバランス問題
- ご近所づきあい、ママ友づきあい
- 健康問題
- 親の介護問題
- 借金、生活苦などのお金の問題
などなど、あげたらキリがないですね。これらが単発、時には同時多発的に襲ってくるわけです。うまくさばけなくて当然ですね。
私も、両親の介護、仕事、家事、子育てで、目が回るような忙しさの時期がしばらく続きました。幸い、その時は、必死だったせいか、自分の健康やメンタルに大した変調は感じませんでした。
メンタルバランスの危機・・・「思秋期」とは?
その後、父が亡くなり、母が退院し、介護分野の負担が減りました。また、以前の通りの、パート、家事、子育ての日常に戻ったのです。
私は、8年ほど同じ職場で事務のパートをしていて、任された仕事もありました。職場の同僚とは仲が良く、休み時間には楽しくおしゃべりして、定時に帰る生活でした。帰ったら、家事をして、子供の習い事の送迎をして・・・そんな普通の毎日を繰り返していました。
しばらくは、そのまま普段の生活を送っていました。
ところが、ある日、「自分の人生はこのままでほんとうにいいのだろうか」「残された人生をどうやって生きていったらいいのだろうか」と突然考えはじめるようになったのです。中学生ぐらいにもありましたね?「自分は何のために生まれてきたのか」なんて考えちゃうやつ。あれに似ている感じです。
きっかけは特に思い当たらないんです。でも、ダンナのご両親と私の父を病気で相次いで失くしてしまい、その時に、「ああ、父と同じ年で死ぬとしたら、私の人生も案外終わりが近いな」「体が動くうちに、やりたいことをやらないと後悔しそうだな」「でも、自分のやりたいことって何だろう?」と思ったことがありました。
いずれ考えなくなるだろうと思っていたのですが、なかなか消え去らず、それどころか、このままじゃいけないという焦りにも似た気持ちにさえなっていきました。
でも、何かはじめようにも、気力も体力も落ちているし、面倒くさいし、無謀なだけという理性も働き、気持ちだけ焦ってるけど身動きが取れないという状態になりました。
これはいったい何だろうと思ってネット検索をすると、私のこの気持ちの原因が、どうやら「思秋期」によるものだということがわかったのです。
みなさんは「思秋期」って聞いたことありますか?
思春期が、少年から大人への移行期間だとすれば、思秋期は、大人から老人への移行期間を指します。
年齢的には、40-50代といったところでしょうか。子供が成長し、職場でも重要ポストからはずれ、公私ともに必要とされていないと感じたり、身近な人との死別で今までにない喪失感、孤独感を味わったり。
また、体力・記憶力などの衰えを感じたり、病気が見つかったり。この時期、今まで無関係だった問題に直面することがあります。
若いころなら、精神的に落ち込んでも、体力と時間、そして将来への希望は残されているわけですが、思秋期では、体力も時間も残っておらず、まして、自分の能力の限界も見えているので、将来の先行きに期待も持てないわけです。
そうなるとメンタルの危機を迎えてもおかしくありませんね。メンタルのバランスが崩れると、体にも影響が出て、身体的な病気にもかかりやすくなるそうなんです。
でもさー、世の中、もっと大変な状況人がたくさんいるわけじゃん?
それに比べたら贅沢なぐらいの悩みなんじゃないの?
それはわかってるんだけどね・・・
でも、なーんか、毎日モヤモヤするんだよね・・・
仕事もお金もなく明日食べるものにも困るとか、病気で起き上がることも難しいとか、パートナーからひどい扱いを受けているとか、自分の自由になる時間がまったくないとか・・・そういった深刻な悩みに比べたら、ちっちゃな悩みです。
そこそこ普通に暮らせていることに感謝もしているんです。でも、なんか毎日同じことを考えてしまって、すっきりしないんです。
複雑な気持ちを抱えながらも、いつもの日常を送っていたところ、思いがけず、環境を変えざるを得ない状況が起こりました。左足に病気が見つかったのです。
突然、左足の股関節に痛みを感じてさ
検査したら、臼蓋形成不全っていう先天的な病気だった
今までは平気だったの?
うん、全然気がつかなかったんだよね
だんだん軟骨がすり減って痛みが出てきた感じよ
今後、悪化はするけど、良くはならないみたい
将来的には、杖とか必要になって、最終的には手術になるのかー
うまく付き合っていかないといけないね
そうなんだよね
悪化を先延ばしにしたいから、マイペースで生活できるようにしたいし、かといってパート辞めたら収入が減るし・・・悩ましいわ
もともと思秋期だったうえに、自分の病気、他にも家族の心配事も重なり、この時は、メンタルバランスが危機的状況でした・・・
メンタル危機を迎えるとどうなるか?、具体的な解決方法やメンタル危機の時に陥りがちな罠などについては、別の記事に書いていますので、よろしかったお読みください。
アラフィフでパートを退職・・・事前準備は大切です
パート先の勤務日を減らすことができれば良かったのですが、その時働いていた職場は、週5勤務以外の雇用形態がありませんでした。
年齢的な問題で、辞めてしまうと次が見つかるのか?見つかっても新しい環境でやっていけるのか?痛みも頻繁ではないから今のままボチボチ続けていけるのではないか?
なかなか決断できずにしばらく悩みました。
しかし、足に負担をかけ悪化が早まるよりは、仕事と家事をマイペースでこなせる環境を新しく探した方が、自分のため、ひいては家族のためには良いのではないか?今の仕事を無理に続けたとして、時給もあがらず、退職金もないのです。体を壊しても、勤務先は、何かしてくれるわけではありません。
今までの生活環境を見つめなおし、残りの人生をどう過ごすか考えるには、これは良い機会なのではないかとも思いました。義理の母が、病の床で、「こんなことならもっと自由にしておけばよかった・・・」と漏らしていたのが、ずっと心に残っていたのです。
まだ体が自由に動くうちに、環境を変えるなら今なのではないか?もしもっと年を経たら、動こうにも気力すら湧かないのではないか?
やっと決心がつき、繁忙期が過ぎた2019年7月、退職をしました。職場の仲間との別れは寂しかったですが、やっぱり開放感がありました。時間があったらやりたいことも色々思いついていました。
一番最初にやったことは、
何も考えず昼間から一人でビールを飲むことでした(笑)
ただ、ここで大事なことがあります!!
それは、「予備知識、事前準備もなく、いきなり辞めない!!」ということです。
パートでも雇用保険に加入していることが多いと思います。雇用保険の制度について、辞める前に知識を深めてください。
辞めることになった原因、勤めていた期間などによって、支給金額が変わってきます。保険をかけてきたのですから、困ったときには制度を利用しましょう。どうせ利用するなら少しでも得な方がいいですよね?
様々な事情で辞めたいけれど収入や再就職の不安がある方も、雇用保険の制度や就職サポートの制度などをあらかじめ知っておけば、心の負担が軽減されるはずです。
いずれにせよ、まずは情報収集です。参考までに、私の雇用保険の申請や、職業訓練校での体験を別の記事に書いています。実例がお知りになりたい方は、お読みください。
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