不登校からの進学③ 最新データで見る通信制の現状

高校不登校からの転校編
あしゅりん
あしゅりん

最近、通信制に進学する子も多いよね?

みろっく
みろっく

体感では、そうだよね

実際はどれぐらいなのか、データを見てみよう

通信制の現状をデータで確認してみよう

通信制高校自体は、ずいぶん前から存在していましたが、仕事をしながら高校を卒業したい人や、中学卒業後就職した方々が、しばらくたって高校卒業資格を目指す場合に利用されていたと思います。

近年では、中学卒業後の進学先として選択する人が多くなり、学校自体の数が増えている印象です。

実際はどうなのか?データを見つつ、現状を知っていきましょう。

高等学校の学校数、生徒数は?

まずは、高校の数ですが、少子化の影響もあってか、全日制・定時制の高校は減少しています。そんな中でも、通信制の高校は数を増やしており、特に私立の通信制の高校の増え方が著しいですね。

私立の広域の通信制高校は、テレビやネットでもCMしており、名前をご存じの高校もいくつかあるのではないでしょうか。

通信制高校が増加しているということが、データでもはっきりしましたね。それだけ需要があるということでしょう。中学校からの進学先として、選択する場合も増えているものと思います。

続いて生徒数ですが、こちらの動きは学校数の推移と連動していますね。

全日制・定時制が減少している中、通信制は増加しています。特に私立の通信制の生徒数が増えています。そのせいか、公立の通信制の生徒数が減少していますね。同じ通信制でも、近年は、私立の方が人気のようです。

公立の通信制の高校数はほぼ横ばいなので、高校によっては、定員に余裕が出ているかもしれませんね。

通信制に通っている生徒ってどんな子が多い?

働いている子はどれぐらいいるのでしょうか?

社員として働いている子は1割を切るぐらいですね。一番多いのは、無職ですね。つまりは、中学校を卒業して直接とか、通っていた高校から転入とか、再度高校に入りなおすとか、何にせよ学業だけをしている場合です。

広域の通信制は、7割ほどは無職なので、その傾向がより強いですね。オクサレさまは狭域の無職に入ります。特に私立の通信制では9割以上が15~18歳の子たちなので、こういう結果になるのは当然ですね。

働いていてもパートやアルバイトが多いですね。広域で2割強、狭域で4割程度がパートやアルバイトをしています。

働きながら勉強するなんて、ほんとうに偉いです。無理せずがんばってほしいです。

小・中学校および前籍校で不登校の経験がある生徒は、広域で6割強、狭域で5割程度ですね。そういった経験のある子たちの進学先としての機能があるわけですね。

通信制なら、通学が少なくても済むので、負担が減ります。高校からは選択肢が広がるので、不登校から一歩踏み出すきっかけを作る子もいるでしょう。

学校や先生方も、そういうバックボーンに配慮がある場合が多いです。

ほかには、強面の子たちが多いんじゃ・・・と心配してしまいますが、非行経験のある子の割合は少ないようですね。

個人的には、データとはいえ、外国とか、ひとり親とか、余計なお世話だなーと思いました。

退学する子はどれぐらい?

退学者ですが、ずっと横ばいですね。公立の通信が多めなのは、本人任せなところが多いせいもあるのかな?と思います。

レポート提出の期限が厳守なのは公立も私立も同じですが、私立は「これが出てないですよ」と教えてくれたり、学校に行ったときに指導されたりして、定期テストが受けられない状況になってしまうことが少ないのかな?と感じます。

お金のかかる方が手厚いのは、どの教育機関でも一緒ですね。

卒業後の進路は?

卒業後の進路の傾向も気になるところですよね。

通信制では、全体として、進学が4割、就職が2割程度でしょうか。公立に比べて、私立の通信制の方が、進学や就職の割合が多いですね。

公立の通信制は、卒業後の進路に関してはあまり積極的に指導しないところが多いようです。また、私立は、卒業後の進路の状況が、生徒獲得に影響するので、そういった指導、相談に力を入れているところもあるようです。さらには、系列の大学や専門学校に推薦で入れるということも考えられます。

一番多い割合が「左記以外の者」となっていますが、残念ながら内訳は不明です。進学でも就職でも無いというのですから、そのまま無職とか、アルバイトとかが入るのでしょうか。全体で見ても4人に1人はここに入りますね。この点は、全日制との大きな違いです。定時制に比べても割合が多いです。

高校を卒業するだけで精一杯の場合が多いとも考えられます。卒業後すぐに何かしらしなければならないというわけではないですが、現状は、このような数字であることは知っておいた方がいいでしょう。

通信制の現状を知ってもらって、進路選択の参考としてもらえれば幸いです。

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