【体験談】高校2年生、完全不登校になりました

高校不登校からの転校編
みろっく
みろっく

学年末のテストだけは受けて、補習も無理やり受けさせて、高校2年生に進級だけはしたんだけどね・・・

もはや一切登校する気配がないわ、オクサレさまは

あしゅりん
あしゅりん

今後どうしたいかの意思表示も無しなんだ?

無理やり動かせるもんでもないし、どうしたもんかね

高校2年生に進級はしたものの・・・

春休みを勝手に継続中

さて、どうにかこうにか高校2年生に進級したものの、もはや一切登校する気がない様子のオクサレさま。世間は春休みが終わったというのに、オクサレさまだけは、春休み継続中です。

新学期がはじまっても、どこふく風のご様子です。

ちなみに、高校からも、何も連絡なし・・・。

1年生の担任の先生には、転校も視野に入れていますと話していたし、「毎日お休みの連絡を入れるのも、お母さんも大変でしょうから、連絡もしなくていいです。学校に来るときにご連絡ください。」と言われていました。

確かに、毎日オクサレさまを起こして、「学校へ行く、行かない」のくだりをやって、挙句に「休みます」と学校へ電話するという一連の流れは、親である私のほうも、相当に削られる作業でした。連絡しなくていいのは、ほっとする面もあります。

だから仕方ないんだけど、それはそうなんだけど、在籍はしてるんだから、新しい担任は誰です、とか、クラスは何組です、とか、何かしら連絡あってもいいのになと思ってみたりしてました。親心はフクザツです。

そうこうするうち、新学期がはじまって1週間後ぐらいでしょうか、新しい担任の先生からご連絡をいただきました。担任の先生は、本人の状態を聞いて、「まだ、不登校になって日が浅いし、しばらく様子を見ましょう。」「留年が決まるまでは、まだ猶予もあるので。」とおっしゃっていました。

去る者は追わずの公立高校

小学校や中学校と違って、高校は、先生が積極的にアクションを起こしたりすることはなかったです。義務教育じゃないからかもしれないですが、「本人と話したい」「顔が見たい」と言われたことは、一度もなかったですね。

もちろん、欠課もあるオクサレさまの単位認定のため、補習や追試でいろいろをお手数をおかけして、転出にあたってもお世話になり、とても感謝しています。

でも、イメージとしては、会社の取引先と話しているような、業務連絡的な話が多かったかな。

高等教育は、自由意志なんで、「来たければ来たらいいし、嫌ならどうぞ」なのかもしれないですね。

まして公立だし、そんなに手厚くはないですよね。

ただ、不登校生の親御さん。先生とはいつでも連絡が取れるように、人間関係を作っておきましょう。これは大事です。なにも特別なことはしなくていいです。きちんとした挨拶、感謝の言葉、早めの行動など、普通の社会人としての態度で接しましょう。

先生が原因で不登校ならいざしらず、そうでないならば、単位取得や転出にあたって、先生の協力は不可欠です。子どもがこじれているのに、親もこじらせた感じになると、得られる協力も得にくくなります。

まして、復学を狙える状態ならなおのことですね。

もしかすると学校にいろいろ不満もあるかもしれませんが、自分の感情はいったん横においておいて、「お子さんにとってベストの選択は何か?」を一番に考えて、行動していきましょう。

不登校なんだけど、安定期に入った気がします

スクールカウンセラー利用のススメ

とはいえ、不登校のオクサレさまにどう対応したらいいか、今後どうしたらいいのか、めちゃくちゃ悩みますよね?

公立の全日制となると、もともと不登校の子が入学することがないし、オクサレさまのような子の発生率も少ないので、先生方が扱いに慣れていない可能性もありますよね。

先生方が相談先として、しっくりこない。そう感じた場合は、スクールカウンセラーの先生に相談してみましょう。

私の場合、高校1年生の時に、はじめて相談を申し込んだのですが、本人の問題解決に関してはもちろんのこと、私自身のこころの安定のために、とてもとても頼れる存在でした。相談先がひとつでもあるというのは、本当に心強かったです。

もちろん、カウンセラーの先生との相性などもあるので、一概には言えませんが、今まで様々な生徒と接してきてらっしゃるので、豊富な経験と知見をお持ちです。しかも、相談は無料!!利用しない手はありません(笑)

担任の先生を通して予約をお願いすればOK。2回目以降は、カウンセラーの先生と次回予約を決めていきます。

スクールカウンセラーの先生への相談メリットは、たくさんあります。

  • 相談時間が1時間あって、現状をしっかり話すことが出来るので、問題点が共有できる。
  • 月に1度定期的に通えるので、刻々変化する、子どもの状況に対応したアドバイスがもらえる。
  • 同じような状況の生徒の話など聞けるので参考になる。
  • 今は押した方がいいか、様子を見たほうがいいか、新しい進路を示すべきか、自分一人で判断することが難しいことを相談できるので、進むべき方向の指針になる。
  • 困ったことを話すことによって、親のこころが落ち着いたり、考え方を整理することができる。
  • 先生方は多忙なことが多いので、スクールカウンセラーの先生から話をつなげてもらうことができる。
  • 本人が不登校でも学校とのつながりを保っておける

どの学校にもいらっしゃると思います。本格的な不登校でなくても、なにか心配事や困ったことがあったら、一度利用してみると、何か糸口が見つかるかもしれません。

【体験談】スクールカウンセラーとの相談内容公開します

2年生に進級してからも、スクールカウンセラーの先生に継続してお世話になることになりました。カウンセラーの先生が異動にならなくて、ほんとに助かりました。

オクサレさまは一度も登校しないのに、私の方はまあまあの頻度で登校しておりました(笑)

スクールカウンセラーとどのような話をしているのか?その一部を公開したいと思います。

高校2年生 4月の面談

【オクサレさまの現状報告】

  • オクサレさまは進級後登校しておらず、登校の意思も、もう無い様子。
  • 一日中、ゲームをしているか、寝ているかの生活。朝は起きず、昼夜逆転の日もある。
  • 学校に関する話はのってこないが、そのほかの雑談や、ゲーム、野球など好きなことに関する話はしている。
  • 夕食は一緒に食べている。
  • まれに友達と出かけたりすることがある。

【親の行動、思いの報告】

  • 何度も起こすとケンカになるので、今は朝も起こしておらず、昼に起こすようにしている。
  • 本当は、規則正しい生活が一番ですが、せっかく不登校なんだし、朝から怒鳴って起こさなければならない必然性はないと感じます。
  • 朝からケンカばかりするより、プレッシャーのない状態にしてみて、そろそろ寝なさいとか起きなさいとか、声かけだけはするというスタイルに変えてみました。
  • 夜中のゲームをさせないために、夜寝る前には渡すように言っていたパソコンのLANケーブルも、今はもうそのままにしている。寝るように声をかけるだけにしている。

こんな感じで、現状報告をします。カウンセラーの先生からも質問があるので様子を伝えます。

それを踏まえて、先生からアドバイスがいただけます。

アドバイス① やりたいことがあれば、やらせましょう

この時の面談では、先生から、「本人はゲーム以外には何かやりたいことはないですか?」と言われました。

オクサレさまは、最新のゲームやパソコン事情に興味を持たれており、かねてより、「秋葉原への視察を所望する」と言っておられました。そこで、それを先生に伝えたところ、「ぜひ行ったらいいよ」という話でした。

家ばかりにいないで、気分転換は大切。外に出られるのは、動くエネルギーが出てきているからだと言われました。

高校にも行かず、ゲームばっかりしてるのに、東京行きたいなんて、正直「贅沢、わがまま」と思っていました。他の子は学校へ行ってるのに、のんきに遊びに行くなんて・・・そんな元気あるなら、学校へ行きなさいよ、とも思ってました。

でも、カウンセラーの先生から見れば、自分で動けるエネルギーが出てきたということになるんですよね。

そういう視点はまったく無かったです。

本人が東京へ行きたいと言い出したら、素直に後押しをしてあげることにしました。修学旅行には行けないかもしれないんだから、「ひとり修学旅行だ」と私自身を納得させることにしました(笑)

アドバイス② 高校卒業を目指しましょう

また、全日制には通えなくても、高校の卒業は必要という目標を共有しました。

オクサレさま自身も、「高校は卒業したほうがよさそうだ」ということは理解している様子です。

近隣の候補として、単位制の私立高校か、通信制の公立高校、もしくは、N高校などの通信制をあげてもらいました。

アドバイス③ 情報収集は早めにやっておきましょう

「次の進学先を、オクサレさまに探すように言っても、興味もないし、動かないでしょう。」

「でも、いざ本人が動けるようになった時にサポートできるように、資料を集めたり、情報を収集したりは、今のうちに親がやっておいたほうがいいでしょう。」

と言われました。

どこなら無理なく通えそうか?本人に合っているのは通信制なのか、単位制なのか?

高校の卒業という目標達成のために、比較検討して、今から考えておくといいですよ、と言われました。

アドバイス④ 見放されたと思われないようにしましょう

「子どもは、態度は反抗的かもしれませんが、自らの不登校について、親に悪いなとか、ありがたいな、とか必ず思っているはずです。」

「親が見放さなかった子は、立ち直りも早いですよ。」

とおっしゃっていました。

ああしろ、こうしろと言っても無駄だとわかっていても、よかれと思ってついアドバイスしちゃいます。でも、そのたびに、「うるせー」「ほっといてくれ」となりケンカに突入。お互い嫌な気持ちになるばかりのパターンを繰り返してしまいます。

どうやら、オクサレさまの様子はしっかり見守るけど、よけいな口出しはしない、というのが正解のようです。オクサレさまが、親から見ていかに腐っていようともです。

簡単なように思えて、やってみるとかなりの荒行です。まだまだ先も見えませんし、修行の道は険しいです。

(もちろん、ゲームも課金しすぎているとか、警察のお世話になるとか、絶対にアウトなことまで叱らずに放置するのはいけません。)

今回のポイント

本人から、「何かやりたい、どこかへ行きたい」と言われたら、「不登校なのに何を言ってるの!?」と思わず、サポートしてあげましょう。活動のエネルギーが出てきている証拠です。

本人が気軽に話せるような環境をつくりましょう。学校に関すること以外の、共通の話題で話をしたり、一緒に食事をしたりできるようにしておきましょう。コンタクトの手段は無くさずに

自分勝手な言動で腹が立つこともたくさんあるでしょう。親の方が焦ったり、イライラしてしまっても、そこは一呼吸おいて冷静に。「もう知らない」とか、「勝手にしろ」とか、他の兄弟と比べて冷たくするとか、無視するとか、ダメです(私は実行犯ですが)。見放されたと思わせないようにしましょう

転校を考えて情報収集をしましょう。いざというときに動けるように、資料集めは親がやっておきましょう。しかし、あくまで情報収集に徹しましょう。本人が学校に前向きでないにも関わらず、「ここはどう?あそこはどう?」と焦って聞くのはNGです。

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