1日で有名仏像をたくさん見てみたい
秋は紅葉にも、仏像拝観にも良い季節だよね
奈良の有名な仏像を1日でたくさん見て回ろうという企画を
決行しちゃおうかな
コロナもおさまっていて、旅行の規制も解除になってるから
いいかもね
2021年秋、お天気も良く、あたたかい日が続き、コロナも少しおさまっている・・・これは前から行きたいと思っていた奈良のお寺を巡るには絶好の機会!!
薬師寺を中心に、1日で4寺を巡る企画を実行に移す時がきました。
薬師寺→唐招提寺→秋篠寺→西大寺の順番で拝観する予定です。
まず、名古屋から新幹線で京都に向かい、近鉄に乗り換えて奈良に向かいました。
名古屋から京都は早いんですが、京都から奈良が意外と時間がかかる・・・それでも、このルートが一番移動時間が短いです。
薬師寺
大和西大寺駅で乗り換えて、西ノ京駅へ。
駅を降りるとなんだかのんびりしたムードが漂います。薬師寺だぞ!世界遺産だぞ!と威圧してこない感じが好感もてます(笑)
駅からすぐに薬師寺に到着します。しかし、こちらは北口。仁王像がいる門も無いし、裏口っぽい感じです。もちろん出入りはできるのですが、正面は反対の南口のようです。
裏口から薬師寺境内に入ります。
薬師寺は、なんといっても美しい塔を配した伽藍が壮観ですよね。
均整のとれた塔は、青空に映えてより美しい。
創建当時から唯一残る東塔(国宝)ですが、修復が終わり、初層内部が特別公開されていました。
初層をのぞくと、真ん中に、ものすごい太い大黒柱(こう呼んでいいのか??)がありました。これが1300年頑張ってきたんだなぁ。ご苦労様です・・・。これからも長く支えてもらいたいものです。
なお、特別公開の期間は、令和3年3月1日(月)~令和4年1月16日(日)です。
薬師三尊像 聖観世音菩薩
東西の塔を堪能したところで、金堂の薬師三尊像を拝観。
こちらはもう有名人ですから。写真などでさんざん拝見したことはあるのですが、やはり実物を見たいわけです。
真ん中の薬師如来に、日光菩薩、月光菩薩が脇を固めます。
装飾品や衣の流れる感じ・・・鋳物でよくこんなに細かく表現できるなぁ。
日光月光は、すこし腰をひねった立ち方とか指先の優美な動きとか、醸し出す雰囲気が優雅!!
やはり金属だと、劣化しないというか、いつまでも変わらぬ姿をとどめておけるというか、過ぎ去った時の長さを感じさせないところがあります。
薬師如来は病気平癒の仏さま。今も昔も、病気や流行り病は人々にとっての大問題ですね。コロナが治まり、平穏な日々が訪れますようにとお願いしました。
仏像で言うと、東院堂(国宝、日本最古の禅堂)にある、聖観世音菩薩も素敵です。こちらも国宝です。
薬師三尊像よりは、小さく直立した姿ですが、装飾品や衣の表現が細やかで、リッチさ(表現力がなくてすみません)においては、こちらのほうが上回っているように感じました。
水煙、薬師如来台座、仏足石、仁王像
西僧坊において、水煙が特別公開されていました。
水煙というのは、東塔の屋根の上に、1,300年間、避雷針的につけられていた飾りです。修理とともに降ろされて展示されていました。
24体の飛天が透かし彫りされているのですが、衣が煙のようにデザインされていて、笛を吹いたりなど色々な姿をしています。地上およそ30m上空に設置されていて、誰も見えないところなのに、気合が入っているなぁ。
薬師如来の台座のデザインも面白かったです。金堂で薬師如来の後ろから台座が観察できるようにもなっていますし、食堂にレプリカも置いてあります。
南国的な風情の鬼?が穴からのぞいています。踏まれてないけど、邪鬼ってことかな?
大講堂には、弥勒三尊像のほかに、仏足石があります。国宝ですが、地味に展示されてました(笑)
仏足石ってご存じでしょうか。お釈迦様の足跡を彫った石のことです。大昔は仏像を作らずに、かわりに、菩提樹や法輪、仏足石などお釈迦様にまつわるモチーフを描いてお釈迦様を表現したそうです。仏足石の場合は、そこにお釈迦様が立っておられるとイメージするってことですね。
薬師寺の仏足石は、側面の銘文より天平勝宝5年(753)に作られたことがわかっていて、現存する最古の仏足石です。お釈迦様の足の裏は模様があったのか、仏足石に刻まれた足跡にはびっしり模様がありました。しかも大きいし。お釈迦様は身長が1丈6尺(約4.85メートル)あったらしいので、足もこれぐらい大きいのかもしれません。
あと、仁王像もカラフルで良かったです。最近作られているので、古いものではありませんが、創建当時はこれぐらい色鮮やかだったのかもしれません。明るい感じで、これはこれで素敵ですね。
みうらじゅんさんの見仏記です。薬師寺が紹介されています。訪問する前に読んでみてはいかがでしょうか。
次は2寺目の唐招提寺へ向かいます