櫟野寺 薬師如来坐像
次の仏旅は、どこへ行こうかね?
いよいよ遠征するか!
なんでも忍者でおなじみの甲賀に、三大佛っていうのがいらっしゃるらしいよ。大仏って、ワクワクするよね。
というわけで、滋賀県の甲賀市に、丈六の大仏様を拝見しに出かけました。
まずは、新名神高速道路のICから近い櫟野寺(らくやじ)へ。「三大佛」って言葉の響きに誘われて来たので、詳しく調べてこなかったんだけど、なんと大仏はご本尊じゃないみたい。ご本尊は、秘仏の十一面観音坐像で、ちょうと特別拝観中とのこと!!「秘仏」って言葉もワクワクするよね。拝観をお願いすると、本堂裏の宝物殿へ案内してくださいました。
日本最大 十一面観音坐仏
宝物殿の大きな厨子の中に、3メートルはあろうかという坐像の十一面観音様が安置されています。こんなに大きいのに、寄木造りではなく、頭と胴体を一本の木から彫りだしているから、かなり重く、7トンもあると伺いました。その重厚感、存在感は近くで見ていると強く感じられます。でも、威圧感を感じないのは、ふっくらしたお顔と、優しい顔つきのせいかも。冠や首飾り、衣から優雅さも感じられます。修復をしているのでしょうが、金箔も美しく、とてもきれいな状態の観音様で、とても1200年も経過しているとは思えません。きっと「秘仏」として、大事にされてきたのだろうなぁ。
薬師如来坐像
甲賀三大佛のひとつ、薬師如来坐像ですが、同じ宝物館に安置されています。十一面観音が大きいだけに、ここでは小さく思えてしましますが、寄木造りで2メートル以上はある大作です。手には薬つぼを持たれていて、健康長寿の安心を与えてくださるそうです。こちらも平安時代のものとは思えないほど、光背も含めて美しい状態です。まるで、薬つぼを、どうぞ使いなさいとこちらに差し出してくださってるような雰囲気です。お顔も優しげで、癒し効果満点の大仏様です。
その他、櫟野寺の宝物殿には、すばらしい平安時代の仏像がずらりと安置されています。東京国立博物館で特別展も開催されたことのある仏像群を間近で拝観することのできる、素晴らしいお寺です。十一面観音が見られる特別拝観の時期に行かれるとなお堪能できるかと思います。
甲賀三大佛巡り、次はどこのお寺かな?
次は、阿弥陀如来坐像の、十楽寺へ行ってみよう
櫟野寺も紹介されている、みうらじゅんさんの見仏記です。よろしかったらどうぞ。
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